<株主(79名)からのご提案>
第7号議案 定款一部変更の件(3)
◆提案の内容
以下の章を新設する。
- 第9章
- 受電見込みのない他社原子力発電所からの受電契約
- 第47条
- 今後受電が見込めない次の発電所との受給契約は解消する。
1 北陸電力 志賀原子力発電所2号機
2 日本原子力発電 敦賀原子力発電所
② 上記原発設備の維持管理と再稼動のための支出を中止し,廃止措置のための費用については,関西電力,北陸電力等関係事業者と協議の上応分の負担をしていく。
◆提案の理由
本会社は,北陸電力志賀原発2号機について,2006年の運転開始から最大約26万kWの電力を受電する契約を結んでいる。しかし,2011年以降全く受電していないにも関わらず,日本原電の敦賀発電所と同様,毎年100億円単位の維持管理費等を支払い続けている。
志賀原発2号機は敷地内に複数の断層があるが,その活動性を否定するデータを示すことができず,新規制基準適合性審査に合格する見通しが立たない状況である。これ以上延々と再稼動を前提とした維持管理費を負担し続けても無駄になる可能性が高い。合理的に判断すれば,これら原発との受給契約は直ちに解消すべきである。
ただ,志賀原発2号機は運開後間もなくタービントラブルで長期停止する等,設備利用率が極めて低く,廃止措置のための費用の積立てが不足するため,同様に受給契約を結んでいる関西電力と北陸電力の3者で協議の上,安全性を最優先に応分の負担をすることとする。
○取締役会の意見
エネルギー資源の乏しいわが国において,化石燃料価格の変動や地球温暖化という課題に対処しつつ,将来にわたり安定的にエネルギーを確保していくためには,安全の確保と地域の信頼を最優先に,原子力を引き続き重要な電源として活用することが不可欠であると考えております。
他社の原子力電源についても,これを活用するために必要な費用を負担してまいります。
したがいまして,取締役会は本議案に反対いたします。