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    不定期専用船事業

    主な事業内容

    ドライバルク船、油送船、海洋事業・LNG船、自動車専用船等の不定期専用船の保有・運航。

    平成28年度(2016年度)の概況

    ●ドライバルク船部門

    • ドライバルク船市況は期初に記録的低水準を脱し、ブラジル鉄鉱石の堅調な出荷、中国の石炭輸入増加等により回復基調となった。第4四半期も南米積穀物の出荷増やFFA(運賃先物取引)の上昇が牽引し、比較的堅調に推移。
    • 市況はなお回復の途上にあるも、前期比で損益は大幅に改善し、当期において黒字を計上。

    ●油送船・LNG船・海洋事業部門

    • 原油船市況は、新造船竣工やナイジェリア内乱等による需給悪化で7月以降低迷するも、同国からの出荷再開や冬場の需要期もあり改善。通期では、市況が高騰した前期を下回るものの、堅調な水準を維持。
    • 石油製品船市況は、新造船の竣工が続く中、植物油等、全体的な荷動きの低迷に伴い、通期平均で前期の水準を下回った。LPG船市況も前期と比べ低調に推移。
    • 油送船部門全体では、前期比で大幅な減益となるも、当期において黒字を計上。
    • LNG船部門は、長期契約からの安定収益を確保する中、新規就航船の稼働開始もあり、前期比で増益。
    • 海洋事業部門は、新規開始の1基を含むFPSOの順調な稼働により、前期比で増益。

    ●自動車船部門

    • 完成車の荷動きは米国及び欧州向けが堅調に推移したものの、資源価格下落等を背景に経済不振が続く資源国・新興国向けは低迷。
    • 前期比で大幅な減益。
    鉱石船「神山丸」

    VLCC「CHOKAISAN」

    LNG船「PAPUA」

    主な取組み

    ●ドライバルク船部門

    • ケープサイズバルカーのスポット運航船の縮小、中小型バルカーに関するビジネスモデルの抜本的な見直し・船隊規模の適正化を根幹とする構造改革の遂行。
    • 環境対策を施した新造船の竣工。

    ●油送船・LNG船・海洋事業部門

    • 海外顧客向け原油船の新規定期傭船契約の獲得、プール運航による運航効率の改善、市況エクスポージャーの縮減、世界初のメタノール燃料船の竣工。(油送船部門)
    • 世界初の大型エタン専用船の竣工。(LNG船部門)
    • サブシー支援船事業・洋上風力発電設備設置船事業への参画。(海洋事業部門)

    ●自動車船部門

    • 老齢船の減船、グループ会社間の本船・貨物・スペース融通等によるトレードパターンの変化に対応した運航効率の改善。
    自動車船「ONYX ACE」

    サブシー支援船「SKANDI SANTOS」

    FPSO
    「CIDADE DE CARAGUATATUBA MV27」
    (写真提供:三井海洋開発)
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    コンテナ船事業

    主な事業内容

    コンテナ船の保有・運航、コンテナターミナルの運営、並びに航空・海上フォワーディング、陸上輸送、倉庫保管、重量物輸送等の「トータル・物流ソリューション」の提供。

    平成28年度(2016年度)の概況

    • 北米航路のスポット運賃市況は、第1四半期に記録的な安値水準まで下落したものの、アジア出し荷動きが過去最高のペースで堅調に推移し、第2四半期以降概ね上昇基調を維持。
    • 欧州航路のスポット運賃市況は、一時的な調整局面もあったが、期を通じて堅調なアジア出し荷動きに支えられ、上昇基調をたどった。
    • 南米航路においては、第1四半期よりスポット運賃は大きく上昇し、年間を通じて概ね高水準で推移したが、アジア域内航路では荷動きが伸び悩み、市況は低迷。
    • 年間契約運賃は、前期のスポット運賃市況低迷の影響を受け、北米航路を中心に多くの航路で期初に大幅下落。期を通じての重荷となった。
    • コンテナ船事業全体では、第3四半期以降は前年同期比で損益改善するも、通期では損失がやや拡大。

    主な取組み

    • 邦船3社による定期コンテナ船事業統合会社を設立し、平成30年4月よりサービス提供開始することを発表。
    • 東西航路のアライアンスを再編。既存の「G6アライアンス」を解消し、平成29年4月より新たな5社による「ザ・アライアンス」にてサービスを提供開始。また、各種航路における合理化策も実施。
    • イールドマネージメント機能を継続して強化し、空コンテナ輸送費等の削減を実施。
    • ターミナル事業において、ロサンゼルス自営ターミナルの自動化荷役エリアの整備を進めるとともに神戸港及びオークランド港の自営ターミナル用地を大規模に拡張。
    • ロジスティクス事業において、インド、ケニア、ミャンマーに新たに拠点を設営し、マレーシアの有力物流会社への資本参加を行う等、新興国における営業基盤の整備を実施。
    コンテナ船「MOL TRIUMPH」

    TraPac ロサンゼルス ターミナル(米国)
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    フェリー・
    内航RORO船事業

    主な事業内容

    主として太平洋沿海及び瀬戸内海でのフェリーの運航による、旅客並びに貨物輸送。

    平成28年度(2016年度)の概況

    • トラックドライバーの不足や高齢化、労務管理の強化を背景に、トラックでの長距離輸送をフェリー輸送へ切り替えるモーダルシフトの流れが更に加速し、荷動きは堅調に推移。
    • 旅客については熊本地震の影響を受けた航路も一部あったものの、燃料油価格の低下にも支えられ、フェリー・内航RORO船事業全体では前期と同水準の利益を確保。

    主な取組み

    • 平成29〜30年度の新造フェリー(4隻)就航へ向けたプロモーション強化。
    • ICTを活用した旅客マーケティング推進。

    フェリー「さんふらわあ ふらの」
    (平成29年5月就航)
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    関連事業

    主な事業内容

    不動産事業、客船事業、曳船業、商社事業(燃料・舶用資材・機械販売等)、建設業、人材派遣業等。

    平成28年度(2016年度)の概況

    • 客船事業は、にっぽん丸の好調な集客により前期比で増益。
    • 不動産事業は、首都圏を中心に堅調な賃貸オフィスマーケットに支えられ、当社グループの不動産事業の中核であるダイビル(株)の売上が増加したこと等により、前期比で増益。
    • その他曳船や商社等の業績も総じて堅調に推移。
    • 関連事業セグメント全体は前期比で増益。

    主な取組み

    • 客船事業において、三井不動産(株)との共同企画による「瀬戸内国際芸術祭鑑賞クルーズ」を催行。
    • 商社事業において、省エネ商材(PBCF:プロペラ効率改善装置)の販売促進を実施。
    客船「にっぽん丸」

    ダイビル本館
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    その他

    主な事業内容

    船舶管理業、金融業、造船業、情報サービス業、経理代行業、海事コンサルティング業等。

    平成28年度(2016年度)の概況

    • 主として当社グループのコストセンターであるその他の事業は、前期比で減益。