第10号議案 株主提案 定款の一部変更の件(資本業務提携に関する情報開示と検証について)
1. 提案の内容
情報開示室を新設し、資本業務提携に関する情報を株主に開示する旨を定款に定める。
2. 提案の理由
当社は、スルガ銀行との業務資本提携を決議し、その株式を155億円で取得した。
しかし、その決議の経緯やデューデリジェンスの結果は、株主に対して公開されておらず、各取締役の賛否も不明である。これは、株主の知る権利や意思決定の機会を奪うものであり、当社のコーポレートガバナンスの水準を低下させるものである。
特にスルガ銀行は、日銀考査において虚偽の情報を提供していたことが、2019年10月11日に日本銀行から公表されており、社内ガバナンスやコンプライアンスに深刻な欠陥がある。日本銀行にも虚偽報告をするスルガ銀行が、当社に提供したデューデリジェンスのための情報に虚偽報告が一切無いとは言い切れない。金融庁からの業務改善命令が解除されていないため、この提携の効果やリスクは株主に開示すべきである。
そこで、情報開示室を新設し、資本業務提携に関する情報を株主に開示する旨を定款に定めることとする。
第10号議案についての取締役会の意見
反対 取締役会としては、本議案に反対いたします。
取締役会は、スルガ銀行との資本業務提携に際し、デューデリジェンス等の合理的な情報収集を行った上で、専門家を交えた詳細な分析・検討を行い、十分な審議を経た上で資本業務提携契約の締結を適切に決定しております。また、当社では、これまでも資本業務提携に関する情報を都度、適切に公表しており、経営企画部等の情報開示を所管する部署も既に存在しますので、本議案の情報開示室を新設する必要はないものと考えます。
加えて、定款は会社運営上の基本的事項を定めるものであり、柔軟かつ機動的な経営を行うためにも、本議案のような業務執行に係る事項を定款に規定することは適切ではないと考えます。
したがって、取締役会は本株主提案に反対いたします。