第12号議案 株主提案 定款の一部変更(デモ対策室の設置について)
1. 提案の内容
デモ対策室を設置し、定款にその役割と権限を明記する。
2. 提案の理由
資本業務提携をしたスルガ銀行は不正融資問題で多くの被害者を出したにもかかわらず、金融庁に対しては被害者に「真摯な対応」を行う旨を報告している。一方、スルガ銀行の不正・改ざんを指摘する被害者に対しては「真摯な態度」ではなく「毅然とした態度(戦闘的態度を意味する)」で臨むよう、当時の社長の嵯峨行介氏より社内徹底されている異常な企業である。その為、当社はスルガ銀行との提携で、不正融資問題の当事者とみなされ、抗議デモにさらされている。具体的には当社本社がある池袋のサンシャイン60付近や、関西ユビキタスで抗議デモが続いている。これは当社の信用やイメージを大きく損ねるだけでなく、社員のモチベーションを下げる。これを解決するためには、スルガ銀行に対して業務改善命令の履行を促し、抗議デモを行う団体との対話を進める必要がある。そのために、デモ対策室を設置し、定款にその役割と権限を明記することが必要である。
第12号議案についての取締役会の意見
反対 取締役会としては、本議案に反対いたします。
当社は、スルガ銀行に対する業務改善命令や対象事案等も十分に調査、検討の上で、当社の企業価値向上に資するものと判断し、スルガ銀行との資本業務提携を開始しました。当社は、資本業務提携後も、スルガ銀行において生じた融資関連の問題の当事者となるものではなく、当該問題につきましてはスルガ銀行が自らの責任と判断の下で解決を図るべき事項であると考えており、本議案の定める活動を行う「デモ対策室」の設置は不要と考えます。
加えて、定款は会社運営上の基本的事項を定めるものであり、柔軟かつ機動的な経営を行うためにも、本議案のような業務執行に係る事項を定款に規定することは適切ではないと考えます。
したがって、取締役会は本株主提案に反対いたします。