第5号議案 株主提案 定款の一部変更の件(不動産ファイナンス共同展開の一時停止について)

1. 提案の要領

スルガ銀行との不動産ファイナンス共同展開は、業務改善命令の解除まで一時停止する旨を定款に定める。


2. 提案の理由

当社が資本業務提携をしたスルガ銀行の問題を調査した第三者委員会調査報告書によると、不動産融資に際し、行員自らの手を汚すことなく不正行為を完成させるため、不動産業者に顧客の預金通帳の融資審査資料の改ざんを指示する等の不正行為を行っていたと記載されている。その偽造された融資審査資料を基に不正融資を行い、巨額の不良債権を発生させた。

当社はスルガ銀行との提携で、不動産ファイナンス共同展開をしているが、これは当社の信用やイメージを損なう。スルガ銀行の不正融資問題が解決されない限り、共同展開は社会的な批判を招く虞がある。そのため、業務改善命令の解除まで、共同展開を一時停止するべきである。また、定款にその条件と期限を明記することで、スルガ銀行に対して業務改善命令の早期達成を促し、結果として当社株主の利益を守ることができる。

当社は、住友グループの社是の「君子財を愛す、これを取るに道あり」に学ぶべきである。

第5号議案についての取締役会の意見

反対 取締役会としては、本議案に反対いたします。

取締役会は、スルガ銀行との資本業務提携に基づく不動産ファイナンス事業の共同展開は当社の企業価値向上に資するものと判断しております。また、当該共同展開は、提案理由で指摘される融資関連の問題とは関係がなく、当社の信用やイメージを損なうものとは考えておりません。

加えて、定款は会社運営上の基本的事項を定めるものであり、柔軟かつ機動的な経営を行うためにも、本議案のような業務執行に係る事項を定款に規定することは適切ではないと考えます。

したがって、取締役会は本株主提案に反対いたします。

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